喫煙 薄毛

薄毛の原因となる習慣に「喫煙」があります。多くの健康被害を及ぼすタバコの有害物質は毛髪の成長と維持をも阻害し、また頭皮コンデションをも悪化させてしまうために抜け毛を増やす結果となります。

 

喫煙と薄毛の関係とメカニズムとは?

タバコの煙の成分には多くの化学物質、有害物質が含まれていることは周知の事実です。人体に与える健康被害は大きく、もちろん毛髪の育成にも悪影響を与えます。

 

喫煙習慣が育毛を阻害する理由は、大きく5つに分けられます。

 

血流の悪化

タバコの主成分であるニコチンは、自律神経に働きかけて血管をはじめとする循環器を萎縮させる性質があります。縮んだ血管では十分な血液を細部に送ることができず、毛髪の成長に必要な酸素と栄養素の運搬が不十分になり、成長を遅らせます。

 

またニコチンは血液の粘度を高めてしまうため、血管壁に汚れが付着しやすく、また硬化をもたらせます。こうなると毛細血管などの細い部分から死滅していきますので、頭皮などの毛細血管が張り巡らされた場所に血液が行き届かなくなるのです。

 

免疫機能を刺激する

タバコに含まれる有害物質である一酸化炭素やアンモニア、アセトアルデヒドなどは、人体に侵入されては困る「毒素」です。毒素が体内に入った場合はもちろん免疫機能が働き、これを無毒化、排出しようとするのです。人体に毒素が侵入した状態は、「緊急事態」ですので、他の機能をストップさせてでも優先的にデトックス機能を働かせます。

 

そのストップさせられる機能の中には細胞分裂による各細胞の成長も含まれます。思春期から喫煙習慣のある人が低身長なことが多いのはこのためであり、それは毛髪を成長させ新陳代謝している毛髪も含まれます。後回しにされた毛母細胞は機能を休止させ、頭髪の成長を遅らせてしまうのです。

 

頭髪の栄養不足

タバコに含まれる有害物質の中にはビタミン群を破壊したり、前述の無毒化させる行程で多くのミネラルも消費します。この失った栄養素の中には髪の生成に必要なものもありますので、どうしても栄養不足になってしまうのです。

 

また酸素も頭髪の生成には必要ですが、喫煙は軽い酸欠を起こすほど酸素を消費しますので、これも髪に良い状態ではありません。

 

頭皮環境の悪化

喫煙習慣のある人の皮膚は「ニコチン肌」とも呼ばれ、黒ずんで乾燥し、老化したような状態です。タバコの成分によるビタミンCなどの栄養素の破壊によって、皮膚の保護成分であるコラーゲンやヒアルロン酸の生成が悪くなることが原因です。

 

毛髪と育毛器官を保護する頭皮ももちろん構造は同じですので、健康な状態ではなくなります。乾燥してバリア機能を失った頭皮は細菌やカビが発生しやすく、毛母細胞や毛根も安全な状態ではなくなります。

 

男性型脱毛症の原因『ジヒドロステロン』の増加

男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモン(テストステロン)が5α-リダクターゼの影響でジヒドロステロン(DHT)に変異することが原因で起きる症状です。ジヒドロステロンは毛母細胞に脱毛司令を発信する「毛髪の天敵」であり、最新の薄毛治療において最も注目されている変異ホルモンなのです。

 

近年の研究により、喫煙者はジヒドロステロン値が非喫煙者よりも多く存在することが分かっています。特に男性ホルモンが多い人にこの傾向が強く現れ、直接的な薄毛の原因として証明されています。